身体介護
服薬介助
正しくお薬を飲むことは、健康を守るためにとても大切です。中には、きちんと服薬しないと命に関わるお薬もあります。特に高齢の方や認知症のある方は、お薬の管理が難しくなり、飲み忘れや飲み間違い、同じ薬を重ねて飲んでしまうといった危険が増えてしまいます。私たちの内服介助は、ただ薬を渡すだけではありません。服薬後の体調をしっかり見守り、必要があれば医師や薬剤師に相談・連絡することも大切な役割です。利用者様が安心してお薬を続けられるよう、あらかじめリスクを考え、丁寧にサポートしていきます。
CONTENT サービス内容
■体調確認・バイタル測定
■一包化された薬の服薬介助・確認
■軟膏塗布・湿布貼付
■インスリン自己注射の見守り・声かけ
■点眼
■肛門からの座薬挿入・市販薬での浣腸
■鼻腔粘膜への薬剤噴霧の介助
【あったか伊那】が
大切にしていること
お薬は病気の治療のために処方されるものなので、正しく取り扱うことがとても大切です。私たちは、介護保険制度に基づいて適切な対応を心がけています。訪問時に、飲み忘れや重複して服薬しているといった状況が続いている場合は、スタッフ同士でLINEWORKSを使って情報を共有します。たとえば「朝の薬を飲み忘れたことで、夕方には薬の効果が切れて体調が悪くなっているのではないか」「眠剤を重複して服用していることで、効きすぎて覚醒が悪くなり、転倒のリスクが高まっているのではないか」といった点を考え、話し合います。こうした日々の連携を通じて、生活の中で起こり得るリスクにいち早く気づけるよう努めていますのでご安心ください。
POINT
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■訪問介護ができる服薬介助・
できない介助
訪問介護で行える服薬介助には、いくつか決まりごとがあります。介護士が対応できるのは、一包化されたお薬をご本人のそばに準備し、お声かけをして服薬を促すこと、飲み残しがないかの確認、服薬後の片づけなどです。一方で、一錠ずつ包装されたPTPシートのお薬などは、飲み間違いのリスクがあるため、介護士が直接対応することができません。お薬の量やタイミングを正しく管理するためにも、薬局で一包化してもらい、お薬カレンダーなどを活用する方法がおすすめです。また、体調が不安定な場合や、誤嚥などのリスクがある方については、より専門的な配慮が必要となるため、介護士では対応できないこともあります。安全に、安心してお薬を続けていただけるよう、ご本人やご家族と連携しながらサポートしていきます。 -
■服薬管理はできません
訪問介護では、お薬に関する支援の中でも「服薬管理」とされる行為には対応できない決まりがあります。たとえば、お薬の残りを数えたり、何種類かをまとめてセットしたり、飲む量や時間を調整したりといった内容は、医療行為に該当するため、介護職では対応ができません。また、薬をシートから出してホチキスで留めたり、お薬カレンダーに並べたりする行為も同様に、訪問薬剤師や訪問看護師、ご家族の役割となります。ただし、ご本人がご自身で一包化されたお薬をカレンダーに入れる場合、介護士がそばで見守りや声かけを行うことは可能です。私たちは、制度に基づいた安全なサポートを行いながら、ご本人が安心してお薬を服用できるよう、できる限りの見守りや声かけを大切にしています。 -
■市販薬の取り扱いについて
お薬には、たとえ市販薬であっても副作用のリスクがあり、処方薬との飲み合わせによっては思わぬ体調不良や病状の悪化を招く可能性があります。そのため、訪問介護のサービス内では市販薬の服薬介助は行っておりません。市販薬の購入については、介護保険制度上で明確な制限はないため、生活援助の一環としてご希望があれば対応できる場合もございます。しかし、副作用や飲み合わせのリスクを考慮し、基本的に市販薬の購入代行についてもご遠慮いただいております。どうしても常備薬などのご用意が必要な場合は、ケアマネジャーさんを通じて、かかりつけ医とも相談のうえでご判断ください。その際は、ケアプランへの記載をお願いいたします。