身体介護
排泄ケア
排泄ケアは生活の基本であり、介護における重要なケアの一つです。適切な排泄ケアを行うことで、生活全体の質を向上させることができます。しかし、ご家族にとっては、体力的にも精神的にも大きな負担となることが多いのが現実です。また、ご本人も排泄の失敗によって心が傷つき、外に出ることや人と接することに消極的になってしまうことも。そんなときこそ、負担を軽くし、安心を支えるケアが必要です。
CONTENT サービス内容
■体調確認・バイタル測定
■トイレ・ポータブルトイレ介助
■オムツ・パット・リハビリパンツなどの交換
■洗浄
■ウロバック内の尿破棄
■ストーマ(人工肛門)内の便破棄
■皮膚状態の確認
■軟膏・保湿剤の塗布
■着替え
■シーツ交換
■体位変換・ポジショニングなど
【あったか伊那】が
大切にしていること
食事や入浴と違って、排泄は生理現象のため「ちょっと待ってね」とはなかなかいきません。しかし、訪問介護の現場では、施設のように常に介護者がそばで見守れるわけではなく、同居するご家族も高齢で体力的な負担が大きいため、思うようにケアできないことも多いのが現状です。そのため、ご利用者様はどうしても「待つ時間」が長くなってしまいがちです。
限られた訪問回数や時間の中で、ご利用者様が少しでも快適に過ごせるよう、私たちはご本人の身体の状態をしっかり把握することを大切にしています。それに加えて、おむつや尿取りパッドの構造や特性を理解し、吸収力を最大限に活かすことで、漏れを防ぐ・漏れにくくするケアの工夫を続けています。
POINT
-
■ただ、おむつを交換して
終わりにしない
人の体には「体軸」と呼ばれる体の中心となる軸があります。しかし、この体軸は長年の生活習慣や癖、病気などによって硬くなったり、ねじれが生じたりと、人それぞれ異なり、日によっても変わることがあります。おむつやパッドにも中心線がありますが、これはあくまで体に麻痺や拘縮などのない状態を基準とした目安です。そのため、実際に装着する際は、その方の体軸に合わせてきちんと当てることが大切です。そうすることで、パッドやおむつの吸収力をしっかり活かし、無駄な漏れや着替えの手間を減らすことができます。また、体にぴったりフィットすることでご本人はより快適に過ごせ、ご家族も「漏れてしまうのでは」という心配をせずに安心して過ごせます。
さらに高齢の方は、日によって食事や水分の摂取量が変わりやすく、服用しているお薬の影響で排尿・排便の量や状態も変化しやすいものです。排泄は体調のサインでもあるため、私たちはその変化をしっかり観察し、必要に応じて食事や水分の摂り方についてのアドバイスも行っています。 -
■スキントラブルなどへの対処
ちょっとしたスキントラブルが、気づかないうちにあっという間に褥瘡へと進行してしまうことは少なくありません。そうした場合、排泄ケアの頻度を見直したり、同じ箇所に圧力がかかりすぎないように体位を変えるなど、できるだけ早い対応が必要です。
私たちは、介護記録やスタッフ間の情報共有のためにLINE WORKSを活用しています。万が一スキントラブルを見つけた場合には、写真や画像を使って即座に情報を伝え、必要なケアや対応方針をスタッフ全員が共有できる体制を整えています。
※なお、写真などの情報共有は必ずご本人やご家族の許可をいただいてから行っていますので、ご安心ください。 -
※サービス提供できないこと
・褥瘡の処置
・浣腸
・摘便
・尿カテーテル・ウロバックの交換
・ストーマ(人工肛門)の交換
・その他、医療行為に該当すること
※浣腸など市販されているものについては容態が安定している場合においては対応ができます。医師が処方した浣腸は対応できません。